Ao

Noise ノイズのAoのレビュー・感想・評価

Noise ノイズ(2018年製作の映画)
3.3
終わらせ方にオシャレ感は感じました。。
が、、、

堕ちていく
追い詰められていく
自覚なく孤立していき、気付いたら回りの音は喧騒に紛れ届かなくなってしまう。

どの視点からでも助けを求めている人と無頓着な人の掛け合いは見て取れました。

助けてくれる人はいない。
どうしようもなくてどうにもできなくて。
些細な救いを求めてさまよっている。

とはいえ拒絶しているだけに見えてしまう人もいて、
現代社会故なのか、
人と関わりを強く持たないよう一定の距離を置きたがるサガなのか。。

のうのうと生きている理不尽。
搾取する側とされる側。
そのバランスがあまりにもアンバランスすぎて、
救いの声がNoiseに聞こえてしまうのか。

その暗い暗ーい堕ちていく穴の底では見上げてみないと光はわからないくらい遠くにあるのでしょう。

腹の底のどす黒いものが吐き出せた時、
見上げて見た世界は変わるのかな。

この辺がもう少し溶けていくものかと期待してしまった。
恐らく大まかな流れだけ設定しておきアドリブで撮影したのではと感じる。
監督指示だとしたら中の感情が怒りしかない演技で留めてしまったなぁと思われるシーンが何ヶ所もありました。
実際に理不尽や家族への嫌悪などそういった時の感情ってもっと複雑だし、理性なんかないと思う。
逆に言うと余韻の所が少なかったのかな。
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