海大

希望のかなたの海大のレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
4.0
アキ・カウリスマキ6作目。
秋休みのアキ・カウリスマキマラソンはこれで一旦終了かな。
あとは年末あたりに枯れ葉を。

いつものようにアキ・カウリスマキらしさがたっぷりだった。
不幸な男が希望を夢見て奮闘する。バンド演奏や路上ライブのギターと歌声にのせて。たまに日本文化を。という感じ。
やっぱりヨーロッパ×日本文化は日本人から見ても新鮮でおもしろい。
SUSHIが、西洋のお皿に乗せられて出されるのが絶妙な違和感で好き。

レストランパートはだいぶコメディだった。らしいシュールなコメディ。
トイレで隠れるくだりのワンちゃんとカーリドがすごく可愛かった。

妹との感動的な再会をサクッとシンプルにシュールにやっちゃう感じが良い。
その後のタバコを吸う協力者3人のカットも素敵。
素敵な荷物を運べたのだからってか。素敵。

アキ・カウリスマキの作品は、不幸はじまりなんだけどどこか温かくてちょっとだけ、ちょっとだけだけど光があって。ちょっとカッコよくて優しくて。路上で聴く売れないミュージシャンの曲みたいな感じだなと思った。
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