銀熊賞映画が好きで鑑賞。
あからさまな受け狙いのコメディを期待するといい意味で裏切られる。
笑いの種類としては、初期北野作品のような、冷たい映像の中に差し込まれるシュール(シュールという形容詞は相応しくないかもしれない)なタイプの笑いであった。
個人的には結構タイプな作品。
難民という難しい題材をハード過ぎず、かといっても優し過ぎず描いている。
また作中の日本描写を始めとして、多国籍や無国籍といった『国籍』という表現について考えさせられた。
主人公の難民申請の一連の行政手続きがリアルに感じた。実際はどうなのだろうか?