「やさしい映画」という表現が最も適しているかもしれない。
確固たる信念や正義感に基づくのではない、「たまたま今日は気分が良かったから」とか「なんだか心地よさそうだったから」とか、そういった他人の気まぐれな善意のふるまいに救われたことがある。
そういった誰かの単なる気まぐれが、また別の誰かの希望につながっていたら面白い。
広告で扱われている写真から期待していた通り、劇中のシーンひとつひとつが光と色で彩られ、まるでエドワード・ホッパーの絵画のように美しかった。
そういえばユーロスペースの帰りにたまたま寄ったカフェの名前が『BE A GOOD NEIGHBOR』 隣の席から聞こえたのは耳慣れない言語で、ここも隣人の多い土地だったことを思い出す。