えいこ

すばらしき映画音楽たちのえいこのレビュー・感想・評価

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)
3.8
映画音楽について、歴史や関係者へのインタビューで解説するドキュメンタリー。映画のシーンやオーケストラの演奏が挟まれることで、とても多面的で贅沢な内容。

作曲家の素顔や思い、監督や演奏家、様々なスタッフとの関わりなど、制作の裏側が解って映画への興味がさらに深まる。
ジョン・ウィリアムスの作品の幅広さに驚き、ハンス・ジマーが大変な重圧の下で悩みながら作っていることを知る。最終的な完成度を考えるとやはり天才。

音楽によって感情が高められていることは実感していたが、我々の目線の動きすら音楽によって導かれているとは驚き。演奏家たちが初見で弾き、合わせることができるのも凄い。プロフェッショナルを動かし束ねて複雑な製作を指揮し、映画を仕上げるとはとんでもないことなのだ。

いつか生演奏に浸りながら映画を観てみたい。音楽に身を委ねるのはいつだってカタルシス。
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