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猫が教えてくれたことのcのネタバレレビュー・内容・結末

猫が教えてくれたこと(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

猫のドキュメンタリーみたいな

トルコ人 イスタンブール

この国はネコ愛で溢れてるんだなあ
って最初は思った

動物を愛せない者は人も愛せない

生きる術さえ知っていれば人生は素晴らしい
心の目を開けていればなんだって愛せる
愛ある目で見れば全てが美しい
猫でも、鳥でも、花でも
その存在を楽しむことができれば
世界中を自分のものにできる

自分の自由は譲らない

猫の身のこなしって女性的だと思う
人間の女性にあの優雅さはもうない
女性は美しい振る舞いが出来なくなった
特にトルコでは
女性であること、女性らしくすること、女性らしさをアピールすることはとても難しい
女性らしさを出したいという気持ちは抑えないといけない
女性に生まれたからには女らしく美しくありたい
そう思うのならそれなりの覚悟がいる

長い間1人でいると動物的本能が研ぎ澄まされる
人は人間的であったほうがいいと思いがちだけど
みんなこの動物的本能をもっと磨くべきじゃないかな?
自分に中に感じられる野生動物のパワー
誰もがそれを見つけなきゃいけないと思う
猫は今に満足している
でも人間はいつだってもっと多くを望んでしまう
それが私たちの心を蝕み全てを破壊するの
近い将来、あと2、3年のうちに
街で猫を見かけなくなるかもしれない

ケンカしても、犬にお尻を噛まれても
絶対不機嫌にはならない
いつでもご機嫌なんだ
のんきという意味のガムシズと呼ばれるようになった

大抵の獣医師はつけにする
チップボックスのお金も猫のために使ってる

猫の恩知らずな振る舞いは正直さのあらわれ
あれだけ餌をやったのに膝にも乗らないって怒る人もいる
投資への見返りを期待してる

友人たちに私がなぜ猫たちに餌をやるのか不思議に思ってる
放っておいても神が養ってくれるのにって
だからわたしが神の使いだって言ってる
それにカフェで暇をつぶすよりいい

猫のいない街は空っぽ同然
でもそこには大きなジレンマもある
この街はもう猫にとって住みやすい場所ではないから
でも猫は家の中で飼われてると猫らしさを失ってしまう
私たちが抱える不安は街の動物たちに関することにも人間に関することにも互いにに結びついてる
街猫が直面する問題と私たち人間が直面する問題は無関係ではないの
街猫を厄介者として扱うのは簡単なこと
でも人と猫がもう一度一緒に暮らす方法を見つけられれば猫たちの問題も私たちの問題も解決できるかもしれない
それだけじゃなく
私たちの失いつつあるユーモアのセンスもきっと取り戻せるし
薄れつつある人生の喜びも蘇る


神は時々人間を試すという
人間を試すために色々なものに姿を変えて
俺たちの前に現れる
おれの場合は猫だった
おれは神に祝福されたんだ

猫が足元でこっちを見上げて鳴くのは
人生が微笑みかけてるってこと
それは幸福な瞬間
猫たちは生きてることを思い出させてくれる


ナレーター 田中要次



BSテレ東 吹き替え
2020年 23本目
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