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ドグラ・マグラのdaichiのレビュー・感想・評価

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)
5.0
映像化不可かと思いきや松本の描く夢野久作のめくるめく夢幻、虚構と現実の狭間の世界へまんまとハマり深淵へと真っ逆さま…………布石に次ぐ布石、疲労感次ぐ疲労感………つ、疲れた……………
サブリミナル、呉家の謎と九相図の関係性、謎に仏像の首が置いてある狂人の解放治療場など、トリッキーな絵作り&音楽、正木先生役を怪演する桂枝雀のアッパーな狂気、モヨ子役の子がかわいい。映像表現はさることながらドグラマグラの核はしっかり再現し、我々観覧者を徐々に内部へと引きずり込むかのような感覚。原作ならではの細かい描写(チャカポコ)は省かれているものの、もっと国内外で評価されるべき作品だと思う。
ほ、本当に疲れた…………くらった
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