ドグラ・マグラの作品情報・感想・評価

ドグラ・マグラ1988年製作の映画)

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

3.5

「ドグラ・マグラ」に投稿された感想・評価

みそ

みその感想・評価

2.0
原作の上のみ読んで、はて?と思い映像で見たらわかるかなと思って鑑賞。

結局、はてさて?という結果で、
残念ながら理解できなかった。

でも、原作を読んで感じた奇妙な淀んだ空気感は同じのように感じた。
夢野久作の奇書「ドグラ・マグラ」の映像化。
アングラ演劇のようなエキセントリックな演出や、
「キチガイ」連呼や脳髄投げなどの危なすぎる脚本、
正木博士の見事な狂演技など、
大凡映像で出来る限りは「ドグラ・マグラ」の雰囲気を抑えている。

尤も、原作を上下巻の長編にせしめた死ぬほど長い論文は、
流石に映画の中では再現しきれていない。
再現されたら尺がこれでは済まないうえ、
そもそも朗読劇のような映画になるだろう。
いっそその方が「ドグラ・マグラ」らしいともいえるが、
いくら原作を再現されても見る事そのものが苦痛な映画になりそうだ。
このくらいが手ごろな見やすさだっただろうと思う。

順番に崩されていく主人公・呉一郎の認識や、
そもそもこの物語自体が作中での事実を描いた物なのかさえ謎な構造など、
原作を読んで漠然と感じたストーリーの流れは抑えていた。
それをかなりわかりやすく纏めている(それでもわかりづらいかもしれないが)し、
何より映像として面白おかしく映しているのはやはり見事。
桂枝雀の演技も「面白おかしく」を手伝っていたものの、
主人公の松田洋治も「家族ゲーム」同様に味のある演技だったし、
これ一本しか出ていないモヨ子役の三沢恵里も随分と可愛く存在感があった。
大正・昭和初期の狂った時代性や、80年代特有の「ブツクサ演技」と当時女性特有の可愛さが、
なんとなしにマッチしていたような映画でもあったと思う。
この時代だからこそ生まれた「ドグラ・マグラ」の形だったのかもしれない。
途中で寝てしまった。。。
こういう映像体験は好きだけれど、同じ時間使って観るなら鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』とか観るほうが趣味に合ってる。

桂枝雀の演技は見もの。
obao

obaoの感想・評価

3.3
@シネ・ヌーヴォ
〈読む者は精神に異常をきたす〉と言われる夢野久作の奇書を映画化。彼が誰で、誰が本当のことを言っているのか…これは現実なのか幻想なのか。映像作家松本俊夫監督の術中にはまる迷宮。桂枝雀師匠を久しぶりに見られたのが何より嬉しい。

【追悼・松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで】にて
国領町

国領町の感想・評価

3.0
★★★liked it
『ドグラ・マグラ』 松本俊夫監督

原作は1935年刊行 夢野久作『ドグラ・マグラ』
日本探偵小説三大奇書に数えられ
「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」とも評され
オールタイム系ミステリーランキングで上位にランクされるが、どうも読む気がしない。

難解系だろうなぁ、じゃあ勉強してから
まんがで読破 ドグラ・マグラ 無料 
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なるほど、あらすじはOK デヴィッド・リンチっぽいかな
でも1935年に書かれたストーリーってビックリしちゃう
けっこう凄いかも

映画、観たよっ!!
大学病院の精神科で治療を受ける記憶喪失の青年の幻想が描かれる
松田洋治、桂枝雀、室田日出男が好演
ちょっと予習しての映画は面白かった、よく映画にしたと思う
さすがに80年以上読まれてるストーリー、読まれる理由があると思った
デヴィッド・リンチ好きな人にはお勧めしたい。
いきなり映画いくと難解じゃないかな~?
どこまでも続く入れ子構造とトリッキーなカメラワークが『サラゴサの写本』を思わせる。アンポンタン・ポカン君が自ら脳髄を引きずり出して踏みつける場面が、自我に目覚めて循環参照に陥ったパーソノイドのようで良い。
NAO

NAOの感想・評価

3.4
2018.03.18 on dvd
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九相図に興味が。。
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原作未読

「日本探偵小説三大奇書」という肩書きに、観る前に構えてしまって、個人的には肩透かし感。わけわかめ作品は数あれど、「わけわかんなくて面白くない」が大多数を占める中、たま〜に「わけわかんないけどなんか面白い」が出てくるから観る価値がある(リンチ作品とかね)。残念ながら今作は前者。

個人的には宮廷画家の呉青秀の話や九相図に興味が、、小説ではもっと掘り下げてるのかな〜。

しかし 桂枝雀の声 聞き入っちゃうし、作品の色付けにかなり貢献してる。
遥

遥の感想・評価

3.5
原作の小説は未見。
記憶喪失の僕が目を覚ましたのは精神病院で、自分は誰なのか、何故ここにいるのか?何が起こったのか?と紐解いていく感じに仕上がってるけど、何処までか空想で、何処までか現実なのか観てて分からないし、それがずっとループしてる感じ。夢の中で夢を見ているような作品でした。

兎に角、難解で不気味で不思議でキチ○イじみた作品だった。
よくわからない気味が悪い感じがずっと続く。
6割も理解できたかな?ぐらい。堂々巡りから頭おかしくなってしまうのかな?
何回か見ないと理解できなさそうです…
Yuya

Yuyaの感想・評価

4.0
夢野久作の原作を読もうが この作品を観ようが 結論はひとつ…万が一にも理解してしまったら それはもう正常ではないってコト
独白と書簡を行き交い 一人芝居のようでいて劇中劇 原作の型破りさそのまま 桂枝雀の見事な話術が どこまでも人を奈落の底から翻弄してゆく 怪奇極まりない作品

思うに 正常である事の証明は
自問と自答の数がイコールなのだろう
そもそも自問が足りないのであれば それは単に稚拙なだけであって
問題は自問に対し 圧倒的に自答が多い場合
"自分とはなんぞや"に対し 数多の回答を持ち合わせたなら それはきっとキ◯ガイと呼ぶより他ないだろう
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