低予算映画ってのはできない表現が多く、それを避けるのでつまらなくなりがち。
出来ない表現をできないまま正面から描くとどんな惨事が巻き起こるのか、というのが本作の監督マーク・ポロニアの真骨頂。
とはいえ、これまでのゴミ映画よりはマシなゴミ映画で、むしろゴミ映画から脱却した感があり成長してる。今、何をやっているかがわかるようになった脚本力の向上はどうしたことだろうか。
それは、今後もこうした映画を作るであろう可能性を強く示していて。どんな映画でも観てみる主義の自分としては本当に空恐ろしい。
みんなが変なのを喜ぶから、この人が作品を作る。そしてみんなが去った何年か後、この人の映画を泣きながら観る未来の自分が可哀想になった。