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ディストラクションZのCOAGILのレビュー・感想・評価

ディストラクションZ(2017年製作の映画)
2.4
まず初めに今作の邦題「 デストラクションZ 」という派手なタイトルよりも、
原題の「 ZOMBIES 」の方が性に合っている。

ただ今作は2017年7月にお亡くなりになられた
かの、"ジョージ・A・ロメロ"の息子の
G・キャメロン・ロメロが何やら製作に加わっているというので、ちょっとは期待したのですが、

率直な感想から言うと〜

良くもなく‥ 悪くもなく‥
無難なというか‥ 平凡な仕上がりになってしまっている。

所々、カメラワークや演出やキャスティングにおいても、王道の「ゾンビ」っぽい雰囲気や、
更に、色々なゾンビ映画のシーンみたいのを取り入れている気はします。

これが1970年代のゾンビ映画だったら特に文句もないところなのですが〜

世間にゾンビというのがこれだけ認知された今、
もう少し、ストーリー構成を練らないと見ている方は物足りません‥

音楽的には、それこそ昔のゾンビは新鮮な感じがありましたが、特に印象的ではないし、
音響的には良くあるパターンになってしまっています‥

序盤は昔のゾンビ映画を思いしてしまうようなゾンビの動きだったのに、草むらで女性を追いかけるシーンに関しては、ちょっと歩くのが早かったり、また別なシーンではゆっくりに戻ったり‥
きちんと徹底してほしいかな‥

あと、昔ならともかく、これだけゾンビ映画が作られた今、主人公が普通にとる単独行動というのは、いかがなものか?( 複数での行動が鉄則 )
その他に、広めの所で複数のゾンビからは逃げるのに、ゾンビが沢山いる閉ざされた狭い所ではゾンビに向かっていくし‥( 矛盾が )

かな田舎の町が舞台とはいえ、演出では、
恐怖心が早々に途切れてしまって中弛みに突入‥

もう少し、残された人間のエゴ的な部分を描くとか、でなければ、水と食料の確保に残された人間が必死なところを撮影して欲しかった‥

だからラストも、う〜ん、そうなるよね‥程度にしか感じないのだ。

追記:ゾンビの中に居ても襲われない謎の女性を登場させた事で、作品のクオリティが完全に下がってしまってます。
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