3名の女性の出産体験の実話をもとに制作された、オムニバス出産ドキュメンタリーアニメーション。

①『はじめまして』／荒井知恵
親しみを持ちやすい漫画的なアニメで描いている。陣痛をジェットコースターで表現しているところが面白かった。

②『ありがとう』／こぐまあつこ
本シリーズの中では最も人物の造形がリアルなアニメーション。切り絵風。出産の痛さや辛さではなく、“幸せ”にフォーカスを当てている。

③『水の中の妊』／若見ありさ
本作の総監督でもある若見監督作。砂のように粒度の粗い画やカメラの動きや「水」の使い方など、一番映画らしさがある。中盤、破水（＝現実味を帯びる出産）のシーンで突如として色が現れるところが好き。

妊婦の目線で実際に起きた出産の記憶をアニメーションで描いた作品。ありそうでなかった出産ドキュメンタリーアニメーション。アニメオムニバスになっているのでひとつひとつの作品が監督が違うだめテイストも異なり軽くて観やすい。命の誕生をお母さんになる妊婦の視点で淡々と描いているが出産あるある的なこれから出産する人も勉強になりそう。