めい

南部の唄のめいのネタバレレビュー・内容・結末

南部の唄(1946年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

時代、人種、年齢や立場等々により、いろいろな解釈ができる作品なのだろう。

ただ、歴史に疎い私には、、、
語り継がれる民話には教訓や何らかの役割がある。大人はそのことを忘れ、日々の問題に追われ、余裕がなくなることがある。そんな時、普遍的なことを語る民話や純粋な子どもたちの方が、大切なもの・本質が見えていることがある。子どもは何も知らないと決めつけず、耳を傾け、自分が子どもだった頃を思い出すことで見えてくる世界があるのかも知れない。
、、、ということを語る映画のように思える。

ウォルト・ディズニーがどういう想いを込めて作ったかはわからないが、民話やおとぎ話に純粋にのめり込み、物語の住人になれる子どもの力、物語から学び成長できる子どもの無垢さは偉大だ。そして、各地域で語り継がれ、人々を惹きつける民話は守っていきたいものだと思う。

確かに、無知な私ですら気づく人種差別的な表現がある。当事者からすると不愉快だったり大きな問題なのだろう。だとするなら、その失敗も歴史、悪い見本として扱い、子どもの力、民話の魅力を伝える手段にすることはできないのか?と思ってしまう。

この映画のアニメキャラ、歌、スプラッシュマウンテンが大好きで、偏った見方しかできていないのだろう。
ただ、私にとっては「星の王子様」と同じで、時々見返して、昔の自分を懐かしみ、今の自分と過去の自分を比較し、どんな大人になりたかったかを思い出す機会を与えてくれる映画なのだ。
めい

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