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少女邂逅のqhのネタバレレビュー・内容・結末

少女邂逅(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

蚕の比喩で、少女であることの残酷さを描く。振り返ってみると、この映画の主人公は、繭のように閉じ込められ、痛みを感じないかのように虐げられてきた紬だった。

中身が空っぽだって、露悪的な言葉を吐く紬を見ているのはつらかった。蚕が蛾になって生きていられるのはたった2日間。もう少しで行けるはずだった沖縄への小旅行と同じくらいの長さ。

画面の青さは、この監督の特徴なのかな?途中、手持ちカメラに切り替わるところから、鮮やかな映像も使われていたので、どういう意味があるのか気になった。青春感なんてぜんぜんない、重苦しい青。鉄塔とあいまってめちゃくちゃリリイシュシュ。

なんで邂逅なのか。傷ができたら、そこから糸がほつれて、いつかは切れるだけなのに?
ビジュアル良、雰囲気重視の映画かと思っていただけに、訴えかける痛み、怒り、苛立ちが鮮烈に残った。
ほしもえかは売れてほしい
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