手を繋いで校舎を駆け抜ける逃亡のようなシーンとか、燻んだパープルの映像とか、ラストのフィルム写真のスライドショーとか、監督の性癖みたいなものが全編通して感じられてそれはすごく好感を持ちました。やっぱり映画(特にデビュー作)は圧倒的に個人的であるべきだと思う。
初監督でここまで自叙伝的な映画を完成させるのは凄いな、と思いつつ、やはり私個人の10代の少年少女という概念とのズレみたいなものは感じたので一線は越えず。
でもこれが私の映画だ!っていう人は一定数いるだろうなぁ。そういう人たちに大切にされるべきだと思う。