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女と男の観覧車のkadoma24のレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
4.0
ウッディアレン監督の作品は毎年ほぼ見ています。
男女の心の擦れ違いや、人間の虚栄心を描く事や、セレブの生活を描く事が上手だから。ウッディアレン監督はセクハラで炎上していますが、作品は作品として、今後も作り続けて頂きたいです。都合がいいかもしれないけど、私はセクハラはNGだと思いますが、ウッディアレン監督の作品を毎年見る事は人生の楽しみの一つなので・・・。
                            
今回は、元女優の人妻ケイト・ウィンスレットの話。
男の人によって幸せになろうとする人妻で、1950年代だから仕方ないんだけど、この映画を見ていて痛烈に思った事は
(女性も稼げないと不幸だ)ということ。

男の人によって幸せにしてもらえるのは、憧れちゃうけど、やっぱり現実は難しいし、完璧な王子様はこの世の中にいないので。完璧な女性もいないし、加齢するという現実をとらえると、完璧に近い時期(綺麗な肌、細いウエスト、上がった胸)というのはとても短い。結局、男の人からも幸せにしてもらって、自分でも自分を幸せにできることが一番理想かな、と思う。男の人(他人)による幸せに依存するより、自分で自分を幸せにできることの方がやっぱり大事だと思う。だって他人やもん・・・。一方、男女でしか癒せない感情があるから、男女は恋愛をするんだと私は思っている。それが必要ないなら同性の友達で色々済ませらると思うので。                                                                                 「ここではないどこか」に憧れる人妻ケイト・ウィンスレット。たしかにこの主人公の生活はみていて辛かった。
放火癖がある息子。自分の子供が放火癖がある、とか地獄だ。下手したら他人を殺してしまうから・・・。大変だなあ、と思う。      

生活の為にウェイトレスをしているを人妻ケイト・ウィンスレットはしているが、再婚した旦那さんが、自分の実娘に「この子はウェイトレスで終わる娘じゃないんだ。学校にいくんだ。」と言ってるのを見ていて、(ウェイトレスをしている妻の前でそれを言ってはダメでしょ)と思いながら見ていました。

人妻ケイト・ウィンスレットは感情的な人で、感情で生きてると色々傷つく事が多いんだなあ、と思った。
不倫相手と言葉のコミュニケーションが通用してなくて、勝手に期待して、勝手にぶち壊す、勝手に傷つく、をしていて、それが恋愛というものなのかもしれないけど、もう少し感情ではなく、言葉を言葉としてきちんと理解する力がある人だったら違うのになあ、と思いました。
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