Naoya

女と男の観覧車のNaoyaのレビュー・感想・評価

女と男の観覧車(2017年製作の映画)
2.6
1950年代、ニューヨーク・コニーアイランド。自身の連れ子と、夫と生活しつつ、遊園地のレストランで質素にウェイトレスとして働く女性の元に、音信不通の夫の娘が現れる。ウディ・アレン監督のヒューマンドラマ作。日々の生活に満足出来ていない女性が、ある出来事をきっかけに人生に変化をもたらしていくのだが、監督らしいタッチで描かれ、人の(本作では特に女性の)感情を生々しく描かれている物語。色彩が独特で、より場面場面を強調する手助けをしており、幻想的なシーンもありつつ、苦く毒々しいシーンにも変化させています。一人の女性を軸に物語が描かれるのだが、ロマンス溢れ、恋愛のときめきを色濃く表す姿がありつつも、複雑な人間模様の中揺れ動き、時には激しく嫉妬したり、苛立ちを示す姿と、人間の感情をこれでもかと生々しくストレートに出すかと思わせる場面は印象的。女性を演じるのがケイト・ウィンスレットなだけあり、演技に力強さ、繊細さがある名演だからこそのキャラクターでもある。脇を固めるジュノー・テンプルやジャスティン・ティンバーレイクも良い味出してます。
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