なんかこの映画そのものが、最初に提示される問いの渦中にあるというか。
自分の生きたいように生きるか、社会的に生きるか。
多くの人はそのバランスをとって生きていると思う。
でも主人公みたいにそのバランスをとるのが超絶ヘタクソな人間もいる。
そんな主人公みたいな人間は、いかに生きるべきか。
みんな桜井ユキみたいにもがいてる。売れてしまった元バンドメンバーだって、生活するために音楽やってるんだから、批判できない。女の子にズバッと言われるように、突出した才能のある人間なんてそうそういない。みながみな凡人だ。
で、皆に問われる「君はなぜ音楽を辞めるのか」。
カッコばっかつけててもしょうがないし、確かに社会に求められる役割を担い続けるのもつまらない。
やっぱり主人公には音楽を続けて欲しいな、うまくやっていく道を見つけて欲しいな。