1986年のチェルノブイリ原発事故から16年後も放射線汚染に苦しむ人々、特に子供達の被曝被害を生々しく捉え、第76回アカデミー賞ドキュメンタリー短編賞を受賞した作品。
甲状腺がん手術の傷跡「ベラルーシの首飾り」が残る子供やチェルノブイリ・ハート(=変形した心臓の呼称)に苦しむ子供、水頭症などの先天性奇形で捨てられた乳幼児の姿などには本当に目を覆いたくなります。
でもこれが現実。
日本でもこれから原発をどうしていくかは大きな問題です。
福島第一原発事故の惨劇をこのまま忘却していってもいいのでしょうか。
きちんと原子力を論じるには勿論この作品だけでは不十分ですが、多くの人がこの作品を見ることの意義は大きいと思います。
〜スコア〜
身体感覚:0.9
新規性・挑戦性:0.9
自然さ:0.7
必然性:1.0
残響:1.0