よどるふ

映画ドラえもん のび太の宝島のよどるふのレビュー・感想・評価

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キャラクターデザインと総作画監督を兼任しているのは亀田祥倫さん。アニメが新シリーズ(といっても2005年だからだいぶ前)になるにあたって一新された『ドラえもん』のキャラクターデザインだが、本作は旧シリーズに寄ったデザインとなっており、古くからの観客にとしては懐かしさを感じる。ただしアニメーションの“動き”の魅力はすこぶる現代的。平場でもアクションでも、眼福なシーンが全編にわたって詰め込まれている。映画『クレヨンしんちゃん』シリーズに長く関わっているつつみのりゆきさんも3Dレイアウトとして参加していたりもする。

しずかちゃんが勘違いで連れ去られる苦しい展開があったり、オウム型ロボットによって出されるクイズに対して「それはクイズではなくて、ネット上で何かしらのサイトにログインするとき、パスワードを忘れた時のためにあらかじめ設定する『秘密の質問』では?」と思ったり、そもそもこんな事態に陥ったのは家族間でよく話し合わなかったからなのでは? と疑問を持ったりと、シナリオ上における不満はいくつもあったが、とにかく“アニメーションの力”が強いので、一見の価値はある。
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