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映画ドラえもん のび太の宝島の0のレビュー・感想・評価

1.0
@dorabare2018 第13作

作画は美しいし動きも素晴らしい。ドキドキワクワクの冒険が始まるのだと思ったのだけど…。オリジナルをやるのなら何故二番煎じのオンパレードにしたんだ。これが初見なら何とも思わなかったかもしれないが過去作の良いとこ取りだらけ。劇場版という特別なものを作るというやる気はあるのか。

挙げたらキリがないくらい、要所の設定の雑さも気になった。
地球のエネルギーとやらに取り込まれたドラえもんはすぐ直るし、生身の人間であるのび太も、エネルギーに頭から突っ込んでも無傷。
『箱舟』とやらに乗っている海賊行為を働いていない住民みたいな人々は一体何だったのか。シルバーに恐れおののいていた女海賊、その理由は分からず仕舞い…。
父と息子の対立の間、娘・セーラは棒立ちというのももったいない。優秀な科学者の子供たちということで、ラストは二人で父親のプログラムに立ち向かうという方がよかったな。『親子愛』を押し出し過ぎていているのにも萎えた。

女の子キャラの「さらわれる・囚われの身・料理・傍らでハラハラと心配する」というだけの動かし方も、今までのわさドラ劇場版でハツラツと動いてきたしずかちゃんを台無しにしていた。

…キャラデザを大山ドラ風にしたり、F先生がカメオ出演のようにチラッと描かれていたり、本来のターゲット層である年齢の子を持つ親にも刺さるようにいろいろ手を加えたのだろうか。だとしたら、何というか…失敗なような気がする。

全然関係ないが、海賊とオウムのセットにゴーカイジャーを思い出した。


フロック(山下大輝)
セーラ(折笠富美子)
クイズ(悠木碧)
ビビ(早見沙織)
ガガ(大友龍三郎)
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