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囚われた国家のるんPANのレビュー・感想・評価

囚われた国家(2019年製作の映画)
3.5
あぁ好き。ありきたりな宇宙人侵略モノにならなかったのはとても良き。硬派なしっとり作品。

この手の映画でありがちな展開にならず、地味と言えば地味かもしれないけど、レジスタンス達を丹念に描いていて個人的にはとても好き。

エイリアンを素手で倒した時は突っ込んでしまったけど、エイリアンでも人間同様弱い奴も強い奴も武器を持ってる奴も持っていない奴もいるもんね..そうだよね...

エイリアンを題材にしてるけど、監視社会だったり強権的な政府だったりに置き換えても観れるし、近い将来そうなる可能性だってない訳でもない。抗う限り希望は消えない。

監督のインタビューをぜひ観賞後に読んでほしい。
『一人の行動が世の中を変えられる、大きな結果を生み出せると信じています。リーダーシップを執る人物は、自己犠牲を払ってでも世の中を変えるために貫く意志や行動が大事だと思います。占領下で、自分の家族、キャリア、生活が危機的状況になったとき、信念を曲げずに戦うことができるか。現在の米国社会や政府に対して「本当のリーダーシップとは、利益や名声を得るためのもの? それとも、自己犠牲を払ってでもよりよい社会のために尽くすこと?」そんな問いかけを込めて作品を作っています。』


P.S. 『Light a Match, Ignite a War』
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