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いたずら椅子/椅子と青年のomoitsukiのレビュー・感想・評価

いたずら椅子/椅子と青年(1957年製作の映画)
2.8
「Neighbours」のノーマンマクラーレン監督によるアニメーション作品

青年は本を読むための椅子を見つけた。綺麗好きの彼は、ハンカチで椅子を軽く拭いて座ろうとする。しかし、椅子はスっと青年から遠のいた。青年は何度も椅子に腰を掛けようと試みるが、椅子は遠のくばかり。諦めの着いた青年は、地べたに腰を掛けて本を読んでいたのだが、椅子はまるで彼に座って欲しいかのように寄ってきた。だが、青年が座ろうとしても座らしてくれない。そこでやっとその理由に気が付いた。綺麗好きな彼だったが、自分自身の身だしなみが綺麗でないことに。そうして、やっと椅子に座って読書が出来た彼であった。

青年と椅子の絡む様子から、椅子が女性のように見えた。一見、頑固で自分勝手なように見えた椅子だが、実は青年に落ち度があったのだ。恋人同士の喧嘩に言えることで、相手を攻めるだけでなく、自分自身にも目を向けないといけないんだろう。
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