これは凄い！
“超大作”と形容したくなる、ストップモーションアニメーションの大労作。
地球が人間と、地下に暮らす人工生物“マリガン”の世界に別たれてから1600年後。
人間は生身の肉体を捨て、”意識の器”とすることで永遠の命を得るが、生殖能力を失い絶滅の危機に瀕している。
そこで嘗て自らが創造した、マリガンの生殖能力を調査しようとする。
主人公は、地下世界へと派遣された人間の調査員。
世界観の作り込みが凄まじく、まるで自分がマリガンの世界を訪れた来訪者になった気分。
次々と新しいステージが開き、未知なる生態系に驚愕する。
未見性の塊の様な作品で、次はどんな画を見せてくれるの？という期待だけでも十分に持つ。
キャラクターデザインがユーモラスで、これを終盤ギャップとして使ってくるのも見事。
とぼけた仕草にも味があり、クスッとした笑いがあちこちに散りばめられているのもいい。
続編前提の作りで、本作では旅の仲間が結成されるまで。
三部作構想らしいが、7年でも10年でも待つよ。
このクオリティを維持出来れば、完結したらアニメーション映画史に残る神話となる可能性がある。
ブログ記事:
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