keitty

JUNK HEADのkeittyのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
4.1
「カオス×シュール×グロ可愛い」

冒頭に世界線の説明が入り、そこから得体の知れない生物が立て続けに出てくる。誰が敵で誰が味方がわからない状況でストーリーが展開するにつれて、秘密が紐解かれていく。見返すことで味が出てくる作品だと感じた。

個性豊かなキャラクターがいて、自我のあるものないもの、悪知恵を働いて生きるもの、生きていくことがやっとなものなど、コミカルな中にもなにか訴えかけてくるような、あーこう言う人間いるいるみたいな感覚があった。
ラストシーンを観て、天国が存在しているかどうかより、天国に行けるようなことをしてるかどうかを考えたいと思った。

映像の雰囲気や世界観の設定は、いい意味で既視感があり、ゲーム作品のNieR:Automataやリトルナイトメアを彷彿させ、可愛いが故の怖さがアクセントとなっていた。お待ちかねのエンディングは見応えがあった。存在しない言語の曲という点がスプラトゥーンぽくて、最後までこの作品の色を残してくれたと感じた。

字幕を読まないと理解できない点と、グロテスクなシーンがある点から、お勧めする相手を選ぶので今回★4.1にした。
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