このレビューはネタバレを含みます
原作未読。『ファーストラヴ』での芳根京子さんの演技に惹かれて本作を鑑賞。
顔を入れ替えることでそれぞれの「欲」が露わになる描写がとてもリアル。
ニナが累の才能を利用しているのか、
累がニナの美貌を利用しているのか、
物語が進むにつれ、どんどん分からなくなっていく展開が興味深かった。
終盤 サロメの「七つのヴェールの踊り」で舞台上を舞い狂う土屋太鳳さんの存在感には圧倒された。でも時折 表情のつくり方、髪のかかり方でふと芳根京子さんに見える瞬間があり、本当にニナに累が宿っていることを感じさせる演技力に惹き込まれた。
普段ほんわかとした話し方の女優さんがドスの利いた声で言い争っているのは新鮮。
主演お二人の演技本当に素晴らしかった!