オキノ

ハッピー・デス・デイのオキノのネタバレレビュー・内容・結末

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞のきっかけは友達にオススメされて。

まず前提として、このレビューを書いているのは、お化け屋敷に行くと驚いて叫声をあげてしまうようなホラー耐性はあまり高くない人間です。

ただ、この映画は楽しめた。ジャンル的にはホラーコメディって感じで、怖いだけじゃなく笑える。

なので、ホラー苦手って人にもオススメ。ただし、油断は禁物。

「ビッチ」「強い女」が好きな人には特にオススメ。

以下、内容について。

主人公は金髪ビッチ。そのビッチが何度も自身が殺されるループ世界から逃れる為に、逆に殺人鬼を殺してしまおうというのが大まかなあらすじ。

ちなみに殺人鬼はマスクを被っていて、終盤まで誰なのか分からない。そういうミステリ的な楽しみ方もできる。

個人的に一番怖かったのは序盤。

事前に「ホラー映画」という情報のみを頭に入れていたので、とにかく驚かされるだろう、怖いんだろう、とかなり身構えながら観ていた。

が、それでも初めて殺人鬼に主人公のツリーが殺される場面では深夜1時過ぎながら大声で叫んでしまった。

その後「どこかで殺人鬼が出てきて主人公を殺す、そして“今朝”がまた始まってしまう」というループ展開が見えてきてからは精神的負担はかなり減り、結果的に叫んだのも一度きりで済んだ。

特に、主人公が耐えきれずに、最初の今日では“無かったことにしようとした”カーターという男に助けを求めた後。カーターから殺人鬼を突き止める為に何度も死ぬというクソったれな名案を実行するシーン。

自分に恨みを持ってそうな人間の動機やアリバイの有無を1人ずつ潰していくんだけど、金髪ビッチがボロボロになりながらも殺人鬼に挑んでは何度も何度も死んでいく様は、BGMも相まって恐怖よりもコメディ色が増して、高揚感に満ちてきた。

ただ後半にもビクッとなるようなシーンはちょこちょこあるので、怖がりの自覚がある人は最後まで気を抜かないこと。

んで、この映画を観て何が楽しかったのか、良かったのかって考えてみたら、やっぱり主人公のツリーと相手役のカーターが良いキャラだったからだと思う。

観てるこっちも、最初は何とも思ってなかったカーターのことを最後には「カーターかわいい」と感じていたのでそういうことなんだと。

ツリーのイメージ通りのアメリカンビッチっぷり自体アゲなんだけど、最初は何とも思ってないカーターに“今日”を繰り返すたびに惹かれていって、という過程がベタながら良かった。

なので、ツリーがカーターの為に自ら死んで“今日”をやり直すところも好き。

これ観て面白かった人は、そのままの流れで続編(ハッピー・デス・デイ 2U)も観た方がいい。すぐ観た方が絶対面白いので。
オキノ

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