【家族の在り方】
東野圭吾原作作品。
東野圭吾の映像化の中でも『容疑者Xの献身』と並んで良い出来だと感じました。とても面白かった。
一応シリーズ物らしいです。自分は知らずに鑑賞しましたが問題なかったです。
切なかったです。
加賀恭一郎を軸とした群像劇。
関連してくる人物それぞれが誰かを思って行動し、人生を全うしただけなのに悲劇的すぎる。
小日向文世さん演じる忠雄の最期を悟った時の顔が忘れらないです。
普通の人じゃ絶対に考えられない選択を取ってまで家族であろうとした浅居家が美しく見えました。
家族の在り方なんて他人にわかるものではないですね。
でも、それぞれが思い合う事で家族として存在し繋がる事が出来るのかもしれないと感じました。
サスペンスとしても無理はなかったかと思います。
相関図がややこしいので少し難解でしたが鑑賞してれば追いつける範囲でした。
役者陣も盤石の布陣って感じで問題なく楽しめました。
個人的には桜田ひよりさんの演技に衝撃受けました。
めちゃくちゃ良い演技してる。あんな泣きの演技凄いの久々に見た。
『映像研には手を出すな』の時も演技上手いなとは思ったけどこのレベルの役者なんや。
絶対もっとちゃんとした作品出た方が良い。
松嶋菜々子がいるとやっぱり画が締まりますね。
対話しててやり合えるのまじで阿部ちゃんくらいやろ。
絞殺する時の声になっていない泣きも良かったです。
最近邦画のミステリっていい作品生まれてない印象です。
このレベルの作品がたくさん観れるようになったら邦画も盛り上がりそうやけど難しいんやろな。
【その他メモ・独り言】
・笑点おるやん。
・「いい歳して強烈マザコンだ」
・音尾さんの事嫌いになりそう。
・浅居厚子は最後なんて言われたんやろ。