福福吉吉

フィアー・インクの福福吉吉のレビュー・感想・評価

フィアー・インク(2016年製作の映画)
3.0
ホラー映画マニアのジョーはある日、恐怖を提供する「フィアー・インク」という会社の名刺をもらう。ホラー演出に慣れきってしまったジョーはその会社に電話するも「チケットは売り切れだ」と言われ、すぐに電話を切られる。その後、恋人のリンジーや友人のベンとアシュリーと一緒に自宅で楽しんでいたところ、突然、何者かに襲われ始める。

恐怖を提供する「フィアー・インク」に関わったことで恐怖に襲われることになった若者4人の姿を描いており、殺人鬼たちに襲われながら、それが演技なのか本物なのか疑いながら楽しむ作品になっています。

主人公のジョーは金持ちの恋人のリンジーのヒモであり、本人は無職のくせに贅沢に暮らし、ホラー映画のウンチクを偉そうに喋るムカつく人物なので、一切感情移入しませんでした。リンジーはこの男のどこに惚れたのだろうか。

フィアー・インクに電話した後、ジョーたちは殺人鬼たちに襲われるのですが、ジョーは全てフィアー・インクの仕組んだ演出だとして余裕を見せ続けるのですが、次第に殺人鬼たちの蛮行に恐怖を感じ始めます。これが本当に楽しい。怖さよりもジョーの無様さにざまあみろと思ってしまう気持ちが勝ちました。

ストーリー中盤に捻りがあり、そこから緊迫感とリアリティが跳ね上がるので見応えがありました。

B級ながらムカつく主人公の無様な姿が楽しめてそこそこ楽しかったです。

鑑賞日:2023年5月16日
鑑賞方法:U-NEXT
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