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アトラクション -制圧-のぴんじょんのレビュー・感想・評価

アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)
3.0
扇動に乗りやすいのはロシア人も同じか。

ロシアのSF。

ロシア=ソ連のSFといえばタルコフスキーの『惑星ソラリス』のように、静謐な思索SFというイメージがあります。
本作はハリウッドばりのSFXで描いたファーストコンタクトもので、SFXはなかなか見事です。
見事ではありますが、派手さはあまり期待しない方がいいでしょう。

内容はそんなに凝ったものではありません。
宇宙船の墜落を侵略と考えて民衆が騒ぎ出し、宇宙人との間に愛を芽生えさせた軍人さんの娘が、別れの悲劇に出会うという、いささか古典的な、悪くすると退屈なお話。
見せ場は、冒頭の宇宙船墜落のシーンくらいでしょうか。

善意の宇宙人とのコンタクトというのは、悪い話ではないのですが、ひねりがな
くて退屈です。

ただし、ロシアの都市の無味乾燥さは、かえってSF的でなかなか良いです。

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