ユウ

ミスター・ノーバディのユウのネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

想像の何倍も考えさせられた科学的かつ哲学的な映画。タイムスリップがどうとかのレベルじゃないです。最近勉強してたアランワッツとカントの思想に近く感じて、これも過去の自分が未来を予知したのかなと思うと😳

色んな解釈があると思うけど、自分はどれが本当でどれが妄想とかはなくて、全部ニモの本当の人生なんだと解釈した。ニモはいくつもの人生を違う世界線で生きてて、その違う世界線の人生をたまに夢で見てしまうっていうことなのかなーって。最後にお爺ニモが言ったように、自分が生きてる人生は誰かの夢かもしれない。自分が見る夢も違う世界線の自分を見てるって思うと大分捉え方変わるしたまに予言夢みたいなの見るのも説明つく。カントが言ってたように、真の存在(夢を見てる側)が存在するとしてもその存在を自分は知ることは出来ない。だからその真の存在が実在するのかという議論自体意味がない。

人生は選択の連続だけど、選択するから間違える。選択しないという選択が1番良いのかもしれない。アランワッツ「雲や波は間違った形を持たない。それは何も選択せずに成り行きに任せてるからだ。それと同じように自分たちも何も選択しなければ間違うこともない。」同じくアランワッツが言ってたように人生はエラーが起こるように出来てて、例えば友達とサッカーをしていてもし16-0くらいになったら時間が残っていてもつまらないから終えてしまう、というように人生はつまらなくならないようにできている。だから辛いことがあってもそこから学んで生きなさいってことですね

最近トゥルーマン・ショーとかマトリックスを見て映画の中で使われる色の意味に気づいて、
赤=青=悪いカルマ 、黄色=神、中立
これを意識して見ると色々分かりやすくて、赤いものが沢山出てくるとその後に何か大きいことが起こる。赤い女の子が運命の子だったのかもしれないけど、最後赤い女の子を選択したことで本当の死は迎えられなかったから結局悪い選択だったのかなあって思った。


・超ひも理論
ビッグバン以前は時間というものは存在しなかった。宇宙は元々9次元空間と1次元の時間で構成されていたが、ビッグバンにより3次元空間一時的な1次元の時間という尺度が構成された。残りの6次元は閉じているとされているが、それが空間的なものではなく時間だったら?

日本いた時はこの映画知らなかったけど、スペイン来てから色んな人におすすめ映画聞いたら3人がこの映画上げてたからずっと気になってた。🥹 teresa, juan, dani graciasss🥹
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