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ミスター・ノーバディのCのネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

パラレルワールド。映像が凝っていてよかった。観賞後、自分なりに考察するのが楽しかった。

子供時代から思春期への変化が子供部屋をぐるーっと回るカメラワークで飛行機や乗り物のおもちゃ→宇宙のポスター→音楽のポスターと変化していき、BGMもロック調に変わっていくのがとても良くて好きなシーン。ワンカットで時間経過を表すのは他の映画にもあるが音楽の曲調も変化していくのは初めて観た。

メガネ・髪型・色などでそれぞれの世界線の違いを分かりやすく見せてくれた。

人生の様々な選択で選ばなかった方の道を思うことはあるけど「どの人生も正しかった」というミスター・ノーバディの言葉は救いのように感じた。止まっているとき、次の一歩を踏み出す後押しになると思う。

以下自分なりの考察。

112歳のミスター・ノーバディが過去を振り返る形で予知している。そのため、それぞれの世界線のエンディング(死)から思い出していく。

混沌とした(立ち止まった?)とき、アーガイルのコピー状態になり、予知に戻るため“思い出せ” ”目を覚ませ”のメッセージが出る。

9歳 アンナと水きりをする新たな道を選択したことにより、これまでの予知の世界線が消滅。宇宙の大収縮がはじまりミスター・ノーバディの世界線の時間が逆行。笑顔の理由はどんな選択をしても正しい道をだと思えることを知り、晴々とした気持ちで予知していない新たな道を選ぶため。

プール・水に対するトラウマ、部屋が水でいっぱいになるのはプールへの執着、恐怖心から。

アンナ(赤)…相思相愛。
エリース(青)…愛するけど愛されない。
ジーン(黄)…愛さないけど愛される→理想の追求 計画と実行→満たされず運任せに。

テレビの中の父はパラレルのメタファーに思えた。

また観たい。
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