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ドラムラインのhirokeeenのレビュー・感想・評価

ドラムライン(2002年製作の映画)
3.2
彼に堅実さや愚直さは一切みられない。誰よりも音に敏感でいる、ただその1点においてのみ優れている。それが彼を天才たらしめる理由なんだろう。青春映画に登場する大学生の大多数は、他者の発言に影響を受けて「自分」を見失うほどに不安定で脆く描かれるけれど、本作の主人公は、他者の発言にも「自分」の態度や言動は断固として変えず、むしろ他者を下に従えていくほどの安定した強さを有している。これらは生意気な言動にもみえるけれど、やっぱり天才はこうでなくちゃ、と思って鑑賞しました。
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