映画の道化師KEN

クワイエット・プレイスの映画の道化師KENのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

音を立てるな、奴が来る!

監督は「かけひきは、恋のはじまり」のジョン・クラシンスキー。主演は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のエミリー・ブラント。加えて、「ワンダーストラック」のミリセント・シモンズ、「サバービコン 仮面を被った街」のノア・ジュプらが共演する!

音に反応して人間を襲う「何か」によって人類が滅亡の危機に瀕した世界で「決して音を立ててはいけない」というルールを守り、生き延びている家族がいた。彼らは会話に手話を使い、歩くときは裸足で、道には砂を敷き詰め、静寂とともに暮らしていた。しかし、そんな一家を想像を絶する恐怖が襲う。

音に反応して襲ってくる未確認生物によって崩壊した世界である家族が生き残りをかけて戦うサバイバルホラー作品。低予算映画でありながら全米1位の興行成績を納めた一本!

声を発さず、手話を中心にコミュニケーションを取るストーリー構成が本作の特徴でセリフはほぼ、無い。だが、何も無いような静寂からいきなりデカい音で観賞者をビビり散らかす手法は定番とは違う斬新な怖さがある(観る時にイヤホンやヘッドホンを付けることで更に恐怖感が増すので付けることを推奨する)。更に、家族の絆を基軸としたヒューマンドラマ要素が強めで、悲惨な現実から希望を見出そうと、必死に抗い続ける家族の姿は観ていて心が温まる。ラストで、父親が娘に伝える手話のメッセージは涙無しでは観ることが出来ない感動のシーンだ!

余談だが監督兼夫役のジョン・クラシンスキーと主演のエミリー・ブラントは本物の夫婦である!