このレビューはネタバレを含みます
[個人用記録]
音を立てると何かに襲われてしまう、という世界の中で一つの家族が協力して生き残って行くという話。
正直色々と設定に無理はあるが、音、というものに特にフォーカスして作られているという点においてはなかなか面白いなと思った。特に冒頭部分は掴みとして最高の出来ではないかと思う。しかしコンスタントにドキッとする部分はあったが、大きい山場というのはなかったため、少し退屈してしまう。
-以下ネタバレ-
川や滝などの大きい音がする場所では大声を出しても大丈夫とわかっているし、食糧源も存在するのに、何故そこの近くに住もうとしなかったのかが謎。確かに外部との通信機器は家の中に揃えてしまったし運び出すのは大変だから、といえばわかるが、父親が自分だけ毎日そこに通う事も可能だったのではないかと思ってしまう。父親の最後の死に方も、もっと頭を使って他に何か出来たんじゃないかなあとか思った。そこらへんの作り込みがもっとしっかりしてたらよかったなあ。
全体的には、アメリカのホラー映画にしては切り口が面白かったため、少し高めの3.9。怖さだけで評価したら1.0くらいかな。映画館で見ることをお勧めしたい映画。
あ、でもお腹は満たしてから行くべきだし、風邪ひいてる時とかに行くのは全くお勧めしない。音がなさすぎて観客の衣摺れすら大きく聞こえるくらいだから。
