「ボーダーライン」のエミリー・ブラントと「13時間」のジョン・クラシンスキー共演。戦闘能力が高すぎる布陣で送る、サバイバルホラー。
ぶっちゃけ個人的にはあんまりホラー映画という印象は受けませんでした。ありそうでなかった、異色の侵略SFものといった趣が強すぎたように思います。まるで50年代の古典的SF小説のような感触さえ覚えました。怪物の弱点を見つけるくだりとか特に。しかし、それ故に私のツボというツボにビンビン来たということでしょう。
加えてあまりホラー色を感じなかった点としては、冒頭から怪物、謎の生物がガンガン襲ってくるところでしょうか。ジェットコースタームービーばりにテンポが良いので私にとっては加点対象でしかありませんでしたけど(笑)
あとは最初に書いた通りキャストの戦闘能力が高すぎます。これまでそりゃ家族を守って生き延びてこれますわ、という説得力が凄まじい。
ネタバレになるので書きませんが、ラストワンカットは思わず苦笑しました。この脚本は憎い。笑いますわあんなん。
何度も言いますが本作はホラー映画ではないような気がします。むしろ正当派のモンスターパニックでしょう。したがって、かなり人を選ぶと思います。しかし、設定を活かして音響を巧みに使った演出、手話を効果的に演技に交えて旨味を加えている箇所など一見の価値ありです。おススメです。
