あでゆ

クワイエット・プレイスのあでゆのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
2.3
音に反応して襲撃してくる何かによって、人類は滅亡の危機にさらされていた。リーとエヴリンの夫婦は、聴覚障害の娘ら3人の子供と決して音を立てないというルールを固く守ることで生き延びていた。手話を用い、裸足で歩くなどして、静寂を保ちながら暮らしていたが、エヴリンの胎内には新しい命が宿っていた。

久々にリアルタイムで観た、僕にとっては極めてどうでもいい映画だった。
まずアバンタイトルがありえない。散策時、4歳の子供を10m弱後ろについて来させて、親2人がスタスタ前を歩く時点で、コイツらに親だの子だのを語らせる資格は全くない。にしても、あの状況になってから数ヶ月で子作りするやつがあるかよ。子供死んだんだったら既にいる2人の子供の事を考えろよと思わざるを得ない。

釘のくだりとかも失笑ものだったし、観客を驚かせるためだけにキャラクターを動かしてるから終始全員が何をやってるのかよくわからなかった。
娘に関しては、一回勝手に動いて弟殺したくせになんでプラプラしてんだよと思うし。息子に大きな音を立てさせるなよ、なんだよ新しい命のために命がけで母さんを守れって。

音を立てられないっていう設定部分にしか真新しい工夫はさしてなく、その世界に対する新たな技術みたいなセンス・オブ・ワンダーが裸足で歩くくらいしか観られなかったのも残念。
ラストのオチなんかもアホかよ。あんな習性一年経っても見つけられないってありえないでしょう。

観客を巻き込んだ「音を立たせない」というメタ演出に理解はあるけれど、それは既に『ドント・ブリーズ』が達成しているし、あちらのほうが圧倒的に良質な映画。
まあ『ドント・ブリーズ』の劇場体験を逃した人は行ってみても良いんじゃないですか
あでゆ

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