このレビューはネタバレを含みます
本物の夫婦が演じる家族愛。
前評判を聞いて期待していたほどは良くはなかった。
音を立ててはいけないという設定の中、思っていたよりスピード感のある映画だった。
ホラー映画で細かい設定なんて気にしていたらキリがないけれど、どの程度の音を出すと危険なのか・モンスターの音の優先順位、その他にも色々と細かい矛盾が気になった。もう少し設定を丁寧に描写するか、逆にもっとボカした方が矛盾が気にならなくて集中して観れたかも。
モンスターの耳をアップで映すシーンはあんなに必要だったかな?モンスターのデザインは普通。
最後のシーンで「サイン」を思い出して少しテンションが上がった。
…と同時にモンスターがあんなに大挙して押し寄せてくることにかなり恐怖を感じたので、Evelyn の最後の表情は「息子と夫の仇を討てる」と思っての表情だとは思うけれど、「どんどん持ってこい!」と言わんばかりの表情で何故か爽快感すら感じる終わり方に少し狂気を感じた。
続きがあるような終わり方ではなかったので、続編のストーリーが気になる。
Emily Blunt も John Krasinski も好きなのでそういう意味では楽しめました。
これと言った可もなく不可もない映画。
作中どうしても突っ込みたかったのは釘。そこは気を付けられるよね?
<以下メモ>
・最初に息子が襲われてしまってギリギリ間に合わなかったシーンのショットの構図が綺麗だった。Lee が息子を掴もうとした瞬間の躍動感が綺麗で、でも間に合わなくてただただ悲しい。
・老人が妻を失って叫ぶ直前のシーンの表情の変化が良かった。表情が悲しみと狂気に満ちていて、シーンも凄く緊迫感があった。
・落ち葉が沢山の橋(を歩く)シーンと赤くライトアップされた家に向かって走るシーンがすごく綺麗に撮られていて印象的。単純に画が綺麗。
・反抗期だもんな。そういうこともあるよね。