4月だからか、観ちゃいました。
ストーリーはあまり引き込まれるものはなかったけれど、度々出てくる主人公の歩く長回しや、手ぬぐいたちを下から寝転がって眺めるところ、最後の手紙が燃えて文字を観ているひとに読ませる演出、死んだように固まって寝る主人公が目だけを開けて目覚めるところ、ひとつひとつのシーンがとても印象的。
最後が少し重いけれど、エンドロールへのラジオ、心地よさや主人公の笑顔が結びよいです。
主人公の声、どこかで聞いたことあるなあと思って調べたらかぐや姫。浴衣姿は勿論、国立のお洒落なカフェに飾り気のないすらっとしたワンピースも、味のある商店街での三角巾姿や、中学校でのきっちりしたシャツとスカート等全部が清潔でめちゃくちゃ魅力的。住んでいるお家の家具や雰囲気も今の若い人たちが憧れるような?その日暮らしだけれど慎ましく、優しい暮らしでとても好感が持てました。それらと対照的に、顎に2つ並んでる黒子が吸血鬼に噛まれた後みたいで、エロ可愛くて、すごく引き込まれます…
所々にそういった監督のセンスの良さがビシビシ伝わってきて良かったです。