連投すみません。
気持ちが落ち込んだ秋の夜長にはしっくり来すぎる映画だった…
小学生の頃は、授業中窓から外を眺めていた。
中学の頃は、授業も聞かず地図張で世界の地図を眺めていた。
高校の頃は恋が恥ずかしく、宛名のない手紙を書いていた。
そして大学に入り、私は恋をした。
だが今は、自然を眺めることもないし、世界を見たいとも思わないし、宛名のない手紙を書くこともない。
冒頭、物悲しいBGMと共にこの台詞が出てきて、グッと来た。
ロマンティックな昔の思い出し方だ…
3年前に恋人を亡くした女性の日々を描く。
感想が上手く書けないけど、この人の日々は、なんかわかる気がするんだよな。
恋人を亡くしたから、とだけの理由とも言えない感情の中、社会に参加する元気もなく、まるで白昼夢のような日々。
元気なときにこの人見ると、煮え切らねえなあってイライラしそうだけど、でも今は共感できる。
すっげえ真面目で悪く言えばあまり面白味のない人(失礼)だけど、でも世の中そういう人が大半ですよね。(たぶん私も)
でもこれ、結構終盤になるまで過去の詳細がわからないんですよね。
本音を話したときのこの人の号泣演技はほんともらい泣きしそうになりました。これマジ泣きですやん…
愛した人なのに、あなたのそういうところがたまらなく嫌いでした、とまで言わせるのが恋なのですね。
でもあなたとの思い出は、一生大切なものです。
人生を生きるということは、何かを積み上げていくというより失っていくということ。その中で本当の自分を見つけていく作業をするしかない。(恋人のお母さん曰く)
跳ねるような明るいラストですが、人生はまだまだ、こんな調子で続くんだよなあと、個人的にはその考えばかりが強く残りました。
日常って、基本的に憂鬱なものですよね。
でもそんなときに思い浮かべるものが少しでもあるように、こういう物悲しい映画を見ているのかもしれない。切なし。