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さようなら、コダクロームのキャブのレビュー・感想・評価

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)
4.3
絶縁状態だった、余命いくばくもないカメラマンの父から、閉鎖予定のコダック工場へ行き、4本のフィルムの現像をしたいと言う最後の望みをいやいや聞く息子。

ろくでなしの父親との旅は案の定、一筋縄ではいかず、道中2人は衝突を繰り返すが…それほどまでして父親が現像したいフィルムの中身とはー。

あらすじを見ただけで、映画のラストまで分かってしまうような作品である。

でも、それでも見てしまい、思わずグッと来てしまった。

それは、この作品が描く『撮影したものを現像(受け取り)にいく』と言う行為と、“映画を見る”ことがリンクしているからではないかと思った。

たとえ、内容は分かっていても形として残すことが大切なんだとこの作品は、語りかけてくれる。
 
ろくでなしの親父は、いまさら遅いとは分かっていても、“家族への愛”を形に残したかったのだー。

ただ惜しむらくは、現状この作品はNetflix配信でしか見れないと言うこと。

現像(ディスク化)された際は、必ず受け取りにいきたい。
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