おさ

劇場版 フリクリ オルタナのおさのレビュー・感想・評価

劇場版 フリクリ オルタナ(2018年製作の映画)
5.0
フリクリの斬新さと、色気が全然なくなっちゃった、でも私は今作の方がずっと好き
フィクションの日常は本当の日常ではない(だから楽しめる)とは言うものの、自分自身の高校時代のわちゃわちゃした会話や、カラオケで溜まって駄弁ったり、道端で話し込んだり、海辺ではしゃいだり、全部懐かしさでいっぱいになるような昔の思い出を追体験してるような感覚になる。アニメを見ながらあの時も楽しかったなあ…なんて思い出してみるのも、日常アニメの醍醐味かも。
女子高生4人組のノリと会話の表現がめちゃ上手い。このノリは完全に女性向けのアニメなんじゃないか、男性でこいつらに心底共感できることはあるのか?

マセてるやつ、やたら熱いやつ、なんかめっちゃ食べるやつ、なにかしら飛び抜けたものがあるやつ、なんかめっちゃ金持ち……いたいた。
一つ一つのストーリーも、実際全く同じ出来事ではないものの、こういう流れあったわ…😭とウルウルしてしまう。

日常パート→日常崩壊ロボ町破壊アニメのサイクルが普通に楽しい。どんなに日常パートがあっても絶対暴虐ロボに襲われるから。
身体からロボや楽器が生えてきたり、メディカルテクニカさん笑との攻防も楽しい

終わり方も、ちゃんと関係が上手くいかないまま終わるところが綺麗事っぽくなくて最高だった。
仲違いの原因もなるほどねえって感じ。こりゃ仲直り無理。

今作では、ハルコさんがぶっ飛んでいなくて、とてもとてもマトモな人間になっていた。
人の役に立ちたいとか全部自分のエゴじゃん?夢とかあってもなくても一緒じゃね?などと私の母親と全く同じことばかり言っていて、母親の顔がチラついてしまった。
でもこれって誰もが言われて育つ言葉か!
おさ

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