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劇場版 フリクリ オルタナの村のレビュー・感想・評価

劇場版 フリクリ オルタナ(2018年製作の映画)
4.0
一応続編と銘打ってはいるものの、監督も制作も変わっていますし、無印フリクリとは一線を画した作品と言っていいでしょう。自分は無印フリクリの尖りが削れて見やすくなったと思いましたし、これをフリクリかフリクリじゃないか決めるのは見た人次第です。
まずハル子の掴みどころの無かったキャラクター性は薄らぎ、いざと言う時に手を差し伸べる、手助けをしてくれる姉御肌的なキャラクターにシフトチェンジしてます。それは戦い方にも顕著に表れていて、前作はハル子が1人で積極的に敵を叩きに行っていたのに対し、今作は戦闘に参加しつつもカナに助力してもらったり、カナに任せて敵を倒すパターンが多いことからも伺えます。
そしてナオ太的な立場に位置するカナですがナオ太は大人ぶる、背伸びするキャラクターであったのに対し、カナは大人になりきれない、大人を理解できないモラトリアムな現状で足掻いているように思いました。
彼女たち4人の日常が話数ごとにどんどん変化していって、世界規模で見たらどうってことはないけど、カナにとってみれば世界崩壊と何ら変わらない事のように思えて、それでもどうすることも出来ないこの現状を受け入れるほかない。そんな’’大人’’を受け入れられない彼女が最後何を思うのか。
クラスメイトの男子や蕎麦屋の店主も個性的で日常的な風景がすごい好きでした。
ラストが不可解すぎて気になります。誰か教えて。
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