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フジコ・ヘミングの時間のthecityのレビュー・感想・評価

フジコ・ヘミングの時間(2018年製作の映画)
3.6
肩書きや年齢や国籍や性別でその人を判断してしまうのは、あまりにありふれている。この映画を観るとき、最初は様々なカテゴライズ(ハーフで、高齢女性で、著名なピアニスト)を通して彼女をみていた気がする。映画が進むにつれ、それが剥がれて行った。終盤、夢見がちな女の子にしか見えなくなっていた。私の大切な人たちには、性別や年齢や他人が付けた評価を無視して、その人の丸ごとを見てほしい。ありのままを見ることは、簡単なようで難しくて、でもとても大切なことだと思った。フジコさんが「幸せより少し不幸な方がいい」と言っていたのが印象的。スタッフがフジコさんを理解しようと努めていたことがわかる映画。
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