フジコ・ヘミングの時間の作品情報・感想・評価

フジコ・ヘミングの時間2017年製作の映画)

上映日:2018年06月16日

製作国:

上映時間:115分

4.1

あらすじ

スウェーデン人の父との別離、母からの厳しいレッスン、ハーフへの差別、貧しい留学生活、聴力の喪失など苦難を乗り越え、どんな時も夢をあきらめなかった彼女の人間性と音楽を見つめる。数奇な人生を歩む彼女の“今”には、生きるヒントがたくさんつまっている。 パリ~NY~アルゼンチン~ベルリン~京都――。世界を巡るフジコに密着した初のドキュメンタリー映画となる本作。心震えるワールドツアーでの演奏、自宅で愛する…

スウェーデン人の父との別離、母からの厳しいレッスン、ハーフへの差別、貧しい留学生活、聴力の喪失など苦難を乗り越え、どんな時も夢をあきらめなかった彼女の人間性と音楽を見つめる。数奇な人生を歩む彼女の“今”には、生きるヒントがたくさんつまっている。 パリ~NY~アルゼンチン~ベルリン~京都――。世界を巡るフジコに密着した初のドキュメンタリー映画となる本作。心震えるワールドツアーでの演奏、自宅で愛する猫たちに囲まれて暮らすプライベートに迫っていく。

「フジコ・ヘミングの時間」に投稿された感想・評価

YOU

YOUの感想・評価

4.2
ピアノの演奏を聞いてグッとくるとは自分でもビックリした。

とても人間味あふれるチャーミングな方。
弟さんもステキ。

エンジェルに試されている…と、私も常に思って行動したい。
今までで一番好きなドキュメンタリー。
フジコさんチャーミングすぎる。画の変わるタイミングが妙で面白かった。飽きない!演奏がもちろんだけど素晴らしい。公演前の、祈る様子がリアル。ただずっとフジコさんを追ってるんじゃなくて、構成がよかった。細かい仕草とかで人柄がものすごく分かって、とても好感が持てて、彼女の演奏を生で聴きたくなった。
これからは、月の光を聞いたら真っ先にフジコさんのことを思い出すと思う。
ネコ飼いたいなぁ
この作品を映画館で観れてよかった。
コンサートに行っている様な贅沢な気分になります。

私、人の演奏を聞いて泣いたのはフジコさんのコンサートが初めてでした。
あの時の涙と感動がまた蘇ってきました。

好きなこと(動物のこと、髪の毛のこと、インテリアのこと等)をお話になる時はニヤリと笑ったり…
ホームレスの人に寄付をする理由が「天使が見ているから」とおっしゃっているのが…
何とも可愛らしい。

フジコさんの日常が少し垣間見える贅沢な作品だと思いました。

世界中に素朴で居心地の良さそうな家をいくつも所有されており、彼女の住居に対するこだわりがよくわかりました。


個人的にもっと演奏シーンが多くても良いとも思ったが…
それならコンサートに行けば良いだけであって…

う〜〜ん。
とにかくもっともっと観てみたいと思った作品でした。

こういう小劇場でしか上映されない映画はIMAXとかで観れなくて残念です。
サロンシネマ「フジコ・ヘミングの時間」
フジコヘミングが世界の街でピアノを弾き、街を歩き、語る2時間。めちゃくちゃゴージャスなドキュメンタリー。日本映画では今年一番ではなからうか。米原万里さんの「オリガ・モリゾブナの反語法」とか京都で仲良しだった80代の西陣織職人の女性を思い出した。
ラストもドキュメンタリーとして完璧。やはりピアニストの映画にハズレなしね
Kabira

Kabiraの感想・評価

4.0
フジコ・ヘミング氏の生き様を観た。彼女の信念を知った。彼女の人生観を教えてくれた。全てを共感しなくても良い。ただ、それらを彼女のラ・カンパネルラに、なぞり併せて聴くだけで、曲の厚みと演奏の奥行きが十二分に広がって伝わってくるから不思議だ。ただし、難を言えば、ペットがいる部屋で、タバコはいただけない。チャンチャンが癌になって、逝ってしまった。
tarupon

taruponの感想・評価

3.7
ピアニスト フジコ・ヘミングのワールドツアーに密着してのドキュメンタリーであると同時に、フジコ・ヘミングの半生をふりかえる構成になっている。

まず、ピアノがやはり良かった。
80歳越えながら、そして手をみると明らかに老いが表れているのに、そこから紡がれる音楽は情感あふれ力強い。
ラ・カンパネッラ、エンディングでも流れた月の光・・・
ブエノスアイレスで弾いた曲好きだったのだけれど、曲目を見そこなってしまった。何の曲だったんだろう。(まぁ、ブエノスアイレスのくだりは、ブエノスアイレスのピアノが良くなかったという話ではあったけれど)

そして、フジコさんの壮絶で数奇な人生に圧倒される気持ちだった。
戦中戦後の日本で、ハーフであること、母1人の手で育てられたこと、10代での片耳の失聴、芸大を卒業し賞等をとり華々しく活躍するものの、無国籍であることが発覚し留学がなかなかかなわなかったこと、ドイツ大使の取り計らいで難民認定でドイツに留学できカラヤン等に認められた矢先、もう片耳も失聴しチャンスが失われたこと、そしてヨーロッパでのピアノ教師を主軸にした生活を経て、60を過ぎてEテレのドキュメンタリー番組を契機に見いだされデビューしての日々。
そして、80を過ぎた現在、毎日4時間は練習しワールドツアーを回る。
人間ってすごいなぁと思う。

また、フジコさんはパリ、ドイツ、アメリカ、東京、京都に家を持ち、それぞれの家にお気に入りのピアノを置き、家族の写真で壁を埋め、彼女の好きなアンティークなど自分の感性に合うもので揃えている。結婚していないからパートナーや子どもはいないけれど、行く先々で信頼できる友人や長いつきあいの友人達がいて支えてくれ、また愛する猫や犬たちがいる。
でも、マネージャーはおかず、移動も自分で電車や飛行機で行っている。

映画の中で紹介される彼女の少女時代の絵日記がとてもよい。そもそも絵がうまくて、日本語と英語でかかれた文章も。

天国は楽しいことばかりだったらつまらない、悲しいこともあった方がいいと言っていたのが印象的。
彼女の人生観を感じた。
義元

義元の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かった(`;ω;´)

彼女がピアノを弾く度に、涙が溢れてくる。
魂で弾いてるからなのでしょうか。

あと、犬猫可愛い。
5箇所?家が世界中にあるのは素敵だなー((((( 'ω')))))

ラ・カンパネラ
めちゃくちゃ震えた(´;ω;`)ブワッ
ここまで豪語するだけのことはある、きっと世界一情熱を込めて弾いてる!

他の曲も良かったし、クラシック良いかも(´ω`)

最後の

楽しいことばっかりの人生ってどうかと思う、人生はセンチメンタルも必要

的な事を言ってて、天国は楽しいことばっかりっていう

そういう
セリフを言える人って素敵やな(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
尊敬できる人に出会えて良かった(`;ω;´)
0ohitomi

0ohitomiの感想・評価

5.0
最高に美しい映画だ。
信じられないくらい泣いた。

彼女ように、美しく生きたい。
「もっと生きたい」と彼女が度々口にする言葉が、心底眩しかった。

彼女は、自分が弾く「ラ・カンパネラ」だけは誰にも負けない自信があるという。自分の日々の生き方や、精神や、想いが、全部全部その演奏に滲み出るから負けないんだという。

わたしに、そんなものがあるだろうか。
わたしに、そんな誇れるものがあるだろうか。
自分の精神や生き方がもろに出た作品が、「誰にも負けないものだ」と、胸を張って言えるだろうか。

彼女の生き方がただただかっこよくて、せつなくて、くるしかった。
彼女のように、自分を愛して歳を重ねていきたい。

ただただ、ゆっくり流れる映像と、ピアノの音に癒される映画。

ピアノ好き、パリ好きはぜひ。
せっかちさんには辛いかな(笑)

こんなにゆっくり、じっくり、目と耳を傾けたのはいつぶりだろう。ドキュメンタリだけど、彼女の人生は山あり谷あり。彼女自身が語る言葉1つ1つに、今までの彼女の人生がにじみ出ていた。

パリの19世紀の家に住み、自称中身16才で恋をしており、オシャレをし、まさに乙女。猫のちょんちょん他、犬や猫と暮らしている。

そんな彼女のパリ生活から始まり世界一周ツアーの様子が見ていて楽しい。父や母、弟への愛や想いも、ひしひしと伝わってくる。

そしてフジコさんといえばフランツ・リスト。冒頭もラストもラ・カンパネラ。これを弾くのに、フジコさんにかなう人は誰もいないと思う。心というか、魂で歌っているかのよう。本人がどんな想いで弾いていたのかを知りながら聴くのは、格別によかった。

月の光もよかったなぁ。

もう少し、現役でいてほしいです!


「わたしの分厚い手は、ピアノを弾くためのもの」
「楽しいことばっかりで悲しいことがないのもどうかなと思う。センチメンタルなのもいいじゃない」
もむ

もむの感想・評価

4.2
どうしても 彼女のピアノの音が 好きだった。
温かくどっしりとしていて、なぜ彼女だけピアノの音が太く響くのだろうと不思議だった。

フランス人形のようなお部屋で、過ごす彼女。小さき命を愛する。

公演は 世界を駆け巡る。次はアフリカの大地だ。マネージヤー無しの多忙な身体。
孤独のようで、沢山の人たちに見守られている生活。

フジコの 残すものに、家がある。
サンフランシスコにも、ベルリンにも
京都にも、パリにも。美しく空間を保存する。


ベルリンで母親と出会った父親はスウェーデン人。新進気鋭のデザイナーだったらしい。

弟 大月 ウルフ
知らなかった!優しくて、さりげない。
美しき姉弟。しっかりと生きてきた人達だな!

お母さん、バカバカと言いながら無理にでもピアノを弾かせた。でも、また、天国で逢いたいのだそうだ!
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