飛行機とか空中戦とか興味ないし、と思って観たら、いつのまにか登場人物に感情移入してうっかり感動した。
パイロットなんかいらない、と言われたときの「Not today.」は、観た人それぞれが各々の思いを抱いたのでは。私の場合は、先行き不透明な仕事の状況を思って勇気をもらえた。
いい歳して後輩指導もせず、一匹狼的な感じで生きてきた主人公が、人への教え方がわからないなりに背中で伝える姿はかっこよくて憧れる。
主人公や恋人の女の人のように、うまく人を育てられなくても、ダメなところも見せながら精一杯向き合いたいとおもった。
(中年がもがいてるのに見苦しくなく爽やかに見えちゃうのはトムクルーズだから)
アメフトのシーンは、若者のピチピチした肉体と中年の肉体との比、取り返しのつかない時間を見せてきたのかなとおもった(トムクルーズは若者に引けを取らないほどの身体でしたが)
個人的には、訓練や実戦の緊張感からの、ビーチタウンのゆるやかなリラックスムードが最高だった。大海原を行く船のシーンは解放感にあふれ、ヘルメットをかぶらずにバイクを走らせるシーンは海の風を感じた。
あぁ、カリフォルニアのビーチ沿いのバーで、サンセットを見ながら誰かのおごりでピナコラーダが飲みたいな…。
