前作は、戦闘機がどこで・なにをしているのかが分かりにくいカットが何か所かあったが、今回はとても分かりやすく見やすくかっこよかった。劇中のとある重要なミッションにあたり、マーヴェリックは若手パイロットたちに作戦の計画を告げる。ターゲット付近の地形から、制限時間、ルート、タイミング、注意事項など…。これらはまさに、映画を観ている自分たちに向けた話でもあり、繰り返し語られることで、今回のミッション内容が観客の脳内に刷り込まれる。そのおかげで、後にはじまるミッション遂行シーンは、説明がなくともいまどこで何が行われているのかを理解でき、ド派手でリアルな映像に没頭することができる。
全体としてもファンの期待すべてに応えた、エンタメとして最高の映画だ。でも個人的には、作品の内容や作り方について全く共感しない。若手パイロットのなかに女性やアジア系をわざわざ入れたり、謎のシングルマザーとのエピソードを入れたりしているのは、どれも記号的だ。
