KAYA

トップガン マーヴェリックのKAYAのレビュー・感想・評価

4.2
横にずっとブツブツ呟いてる囁き女将みたいなおっさんが居て気になって仕方なかったし、敬愛する菩薩さん現象がやっと私にも巡ってきたかとにんまりすらしていたのだけど、そんな考えは始まった瞬間に吹き飛ばされて正にDon't think, Just Do It!だった。Don't thinkといえどテネットの様に謎ロジックでねじ伏せてくるものではなく、ド直球、頭空っぽでも楽しめるThe USAをそのまま再現したかの様な有り様(褒めてる)。空気感や立ち姿、突如仲間として結束したり惹かれ合う突拍子のなさが前作から引き継がれていて、その徹底した敬愛の意と一昔前のハリウッド映画をIMAXで観ている感覚に、非常に興奮したのであった。Kawasakiバイクで爆走するスピード狂トムトムと、夕陽をバックに汗を流す漢共も最高に胸が熱かった。ATフィールド全開なんってくらい弾当たんなかったり、アメフト部主将のいじめっ子顔野郎がベンチ待機組からヒーローに昇格したり、(恐らく)敵がロシアで完封しちゃったり、全てがあまりにも楽天的かつステレオタイプで清々しいったらありゃしないのだけれども、そんなことすら何も考えず楽しんだ者勝ち、みんなハッピーでサイコー!な突き抜け方&ワイルドなスピード感がIMAXとこれ程にも相性が良いことを学んだ。こういった完全なるエンタメとしての映画は全然アリだと思うし、このジャンルに適任なトムトムにはこれからも頑張ってほしい。
エンドクレジットの中で照明担当にMAD MAXて奴が居て、今はストーリーの内容よりそっちの方が気になってる。
KAYA

KAYA