トモヤムクン

トップガン マーヴェリックのトモヤムクンのレビュー・感想・評価

5.0
Don't Think! Just Move!

ただただ泣きました…
何も考えず眼前の光景を楽しみました!

まず第一に始まり方が最高!!
パラマウントのロゴと共にメインテーマ!
からの空母から離陸する戦闘機と、
デンジャーゾーン!!
初っ端からファンを魅了する最高の食前酒!

それ続いてこれから観ていく、
本作【トップガン マーヴェリック】の
道筋となるキーワードや、
前作から本作に至るまでの、
マーヴェリックの実態などを
自然な会話劇に説明され、
かなり丁寧なセットアップ!

【本作のレビュー】
鑑賞中に感じたのは、
「トム・クルーズも老けたな〜」でした。
いや!60歳にして、
あの肉体美に爽やかフェイスは段違いですが、
逆に本作の語る上で、
あのトム・クルーズの『老い』は、
かなり大事なポイントになると思っています。

【トム・クルーズ】と言えば、
『ナイスガイ』で『プレイボーイ』
と言う印象がありますが、
本作では、
若人達に老いぼれ扱いされ
「参ったな〜」みたいな感じのシーンが
凄く微笑ましくて好きです!

1作目は『若さ』がキーワードだと、
個人的に思っています。

トップ争いや父親との関係、グースの死など。
若さの感情の起伏などあり、
そこを仲間達との絆で乗り越えるストーリーに
なっていると思うのですが、

逆に本作の【マーヴェリック】では、
『老い』をキーワードに、
1作目で一生消える事のない相棒の死や、
逆らう事の出来ない時間と言う壁が、
少しずつマーヴェリックの翼をもぎ、
若さだけでは乗り越えられない
弱い部分が滲み出ていなと感じました。

なので本作でも破天荒な性格はあるのですが、
かなりショッキングというか、
悲しいシーンもあり、
マーヴェリック自身が涙し路頭に迷うなど
弱々しい場面が多かった印象です。
僕は逆に人間味が溢れており、
個人的にはその弱さからどう立ち上がるのか、
そういった点が本作の魅了かなと感じます。

空中戦の緊張感も、
1作目に比べスケールも危険度も増し、
IMAXで観たのでかなり迫力に圧倒されました。


【まとめると】
当たり前ですが1作目鑑賞必須です。
1作目で抱えた傷(グースの死)が形を変え、
改めてマーヴェリックの傷を広げていきます。
他にもマーヴェリックが見詰める、
自分自身の存在意義や亡き仲間との絆、
恋人の支えなど、
1作目から引用された点が多いので、
一層濃厚なヒューマンドラマになっています。

本作は決して、
『世代交代』映画ではありません。
常に生と死の狭間で活きて来た人間が、
最後に広げる翼。
その泥と汗と涙と血と哀愁に塗れた羽は
涙無しには観れませんでした。

p.s.
批判とかではなく、
F-14をパクるシーンはちょっと
スパイ映画っぽかったね笑
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