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トップガン マーヴェリックのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

2022/9/5鑑賞。72点。
前作に思い入れがあるか、ないかで評価が大きく変わる作品。「この作品を作るために前作があった」と思えば、オリジナル版の粗さには目を瞑れるかも。

・パイロットは不要になるかもしれない、だが今日ではない
・赤ちゃん乗ってます
・Won't Get Fooled AgainとI Ain't Worriedのミュージックビデオ
・考えるな行動しろ
・中盤までトップガン、後半はミッション・インポッシブル

〈あらすじ・ネタバレあり〉
1969年に海軍が開設した戦闘機パイロット育成施設【トップガン】。
【トップガン】卒業生であり、マーヴェリックの異名を持つピート・ミッチェル海軍大佐(演. トム・クルーズ)は、極超音速戦闘機【ダークスター】をマッハ10で操縦可能であることを証明するプログラムに参加していた。

しかし、プログラムの進捗が遅いことを気にするケイン少将(演. エド・ハリス)は「ダークスターがマッハ10に達することはない」として、プログラムの凍結を指示。

マーヴェリックは、自らダークスターを操縦してマッハ10を達成するが、記録を伸ばすため独断でマッハ10.1まで更新した結果、ダークスターは損壊する。

帰還したマーヴェリックは何らかの処罰を受けると思われたが、かつてのライバルで友人・アイスマンことカザンスキー海軍大将(演. ヴァル・キルマー)の口添えにより、【トップガン】を保有するカリフォルニア州のノースアイランド海軍基地へ異動となる。

教官職に就いたマーヴェリックは、サイクロンことシンプソン中将(演. ジョン・ハム)に呼び出され、トップの成績を収めた【トップガン】卒業生7名を育成するよう命令される。

というのも・・・アメリカ政府は、「ロシア周辺に位置する"ある国"が、NATO条約に反して建設したウラン濃縮プラントを稼働する計画を進めている」と情報を掴んでおり、稼働前に破壊しようとしていた。そのためには、3週間以内に訓練を完了させなければならない。

ウラン濃縮プラントは渓谷に位置しており、電磁波によるGPS妨害・本部との通信妨害+空対空ミサイルSAMの完備+敵国の保有する最新鋭の第5世代機が待機しているという絶望的な状況。電磁波妨害を受けないために、アメリカが使用するのは旧型戦闘機のF-18。不可能に近い任務だった。

マーヴェリックは、訓練生たちを集め「敵は我々と同じマニュアルを読んでおり、同じ知識を持っている。敵が知らないのは、君たちの限界能力。だから僕は君たちの能力を引き上げる」と宣言する。
7名の訓練生の中には、【トップガン】訓練生時代の相棒・グースの息子であるルースター(演. マイルズ・テラー)がいた。
グースは訓練中に事故で死んでおり、マーヴェリックはその事故が自分の責任だと思って苦しみ続けていた。

グースの妻・キャロルは、息子であるルースターが海軍兵学校に願書を出したことをマーヴェリックに相談し、彼は願書を破棄した。にもかかわらず、ルースターは夢を諦めず海軍兵学校卒業後、海軍に入隊したのだった。

ルースター自身も、父の死の責任はマーヴェリックにあると思っており、同時に彼の手で願書が破棄されたことも知っていた。ルースターをライバル視する自信家の訓練生・ハングマンや唯一の女性訓練線・フェニックスもまた、マーヴェリックとルースターの因縁を知ることとなる。
不穏な空気が流れながらも、マーヴェリックの訓練に鍛えられた7人の技術は向上。訓練生たちは、マーヴェリックと一緒にアメフトをプレイしてから、彼に対して本音で話せるようになる。

そんな中、ウランの搬入が10日早まったと情報が入り、1週間早く訓練をクリアする必要が出てくる。
最終訓練である低空飛行はあまりにもハードな内容。1機の戦闘機が損壊し、訓練生の1人・コヨーテが気絶しかける。

訓練の進捗が悪いと知ったサイクロンは、マーヴェリックに訓練を任せることを危惧する。
またマーヴェリック自身も、ルースターとの関係性や訓練を無事完了させられるかといった悩みが次第に大きくなっていることを感じていた。
アイスマンに呼び出されたマーヴェリックは、「時間はまだある。海軍がマーヴェリックを必要としたように、ルースターにもマーヴェリックが必要なんだ。だから君をロードアイランドに呼んだ」と励まされる。

その数日後、アイスマンは持病の悪化により他界。アイスマンは、マーヴェリックが何か無茶をやるたびに散々庇ってきた。それは、誰よりもマーヴェリックを信じたから。
後ろ盾でもあり最大の理解者であるアイスマンを失ったマーヴェリックは、サイクロンから教官職を解任されてしまう。

失意のマーヴェリックは、ビーチでバーを経営する友人・ペニー(演. ジェニファー・コネリー)と再会する。かつて互いに好意を抱きながらも恋人にはならなかった2人。
ペニーに励まされたマーヴェリックは、「一度決めたことは必ずやり遂げる」と自分を奮い立たせる。

サイクロンの許可なくF-18に乗り込んだマーヴェリックは、訓練生たちが誰1人クリアできなかった最終デモンストレーションをクリアさせる。サイクロンは、マーヴェリックを認めて彼を編隊長に任命し、自ら F-18に乗り込むことになる。
マーヴェリックが何よりも希望していたことだった。

マーヴェリックは、任務にあたるメンバーを選出する。1機目の複座機にはフェニックスと彼女の相棒・ボブ。2機目には、アフリカ系のペイバックとヒスパニック系のファンボーイ。そして、単座機にルースターを任命。

マーヴェリックを含む4機のF-18は、母艦を離陸して山脈に進んでいくと、次々とウラン濃縮プラントを破壊していく。
だが、空対空ミサイルSAMがルースターのF-18に被弾しかけたため、マーヴェリックはF-18ごとSAMに突っ込んでルースターを救う。
生き残った3機は母艦戻るよう指示を受ける。

F-18が爆発する前にベイルアウトしたマーヴェリックは雪山に不時着。だが、敵軍はマーヴェリックを始末するため雪山に軍用ヘリを派遣。
そこに、1機のF-18が現れてヘリを破壊する。乗っていたのは、命令を無視して戻ってきたルースターだった。
しかし、ルースターのF-18もSAMに撃墜されてしまう。

2人は敵国の基地に侵入すると、複座機であるF-14を見つけて乗り込む。F-14は、若きマーヴェリックが操縦していた戦闘機だ。
F-14で離陸し空母に向かう2人だったが、追ってきた2機の第5世代機の攻撃を受ける。
マーヴェリックのテクニックにより、何とか敵2機を撃墜することに成功するが、ミサイルも弾も完全に切れてしまう。

そこに3機目の第5世代機が現れ、マーヴェリックは一切の攻撃ができないため、ひたすら逃げ続ける。
脱出装置が破損しているためベイルアウトもできず、逃げ場を失うマーヴェリックとルースター。

追い詰められた2人の前に、F-18に乗ったハングマンが現れる。ハングマンは、敵の第5世代機を撃墜するとマーヴェリックとルースターの命を救う。

無事母艦に戻るマーヴェリックとルースター、ハングマン。3人は、先に帰還したフェニックスたちやサイクロンら作戦本部のメンバーとの再会を喜ぶ。

ルースターは、自分がマーヴェリックを憎んでいたことを謝罪しようとするが、マーヴェリックは彼が口を開く前に強く抱きしめる。
「ルースター、君は命の恩人だ」
「父・グースの代わりにあなたを救ってまでです」。

その後、ルースターとハングマンは互いの良さを認め合い、過去の衝突は水に流すことで和解する。その姿は、若き日のマーヴェリックとアイスマンのよう。
マーヴェリックが不在時、彼のオフィスに入ったルースター。マーヴェリックが、自分が幼い頃からの写真を保管しており、成長を陰ながら見守ってくれていたと知る。
そして、マーヴェリックと父・グースが写る写真の隣には、マーヴェリックとルースターが抱擁を交わす写真が飾られていた。ルースターは、マーヴェリックの気持ちをしっかり理解し、オフィスを後にする。

その頃、マーヴェリックがP-51戦闘機の整備をしていると、ペニーが娘を連れて現れる。
マーヴェリックとペニーはキスを交わし、一緒にP-51に乗り込むと空を旅する。
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