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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキストのtkfk115のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

日本による韓国の植民地時代、日本にも民族差別と戦っていた人がいたんだと、金子文子さんを誇らしく思った。朴烈と文子の裁判での場面、嘘偽りがない真っ直ぐな台詞が印象的だった。

観ていて私の居心地が悪くなったのは、いまだに天皇もいて、過去の日本が犯した過ちや責任問題に、なぜ後に生まれた私が苦しまなきゃいけないんだと葛藤に苦しむことがあるからだ。これが民族問題か…と。

そんな時代を生きているけど、金子文子と朴烈のような人たちが今架け橋となってくれているお陰で問題に向き合う何かしらのきっかけを与え続けてくれている。私にとってはそんな映画だと思った。


金子文子演じた女優さんの演技も(二階堂ふみっぽい雰囲気があったような)素晴らしかった。あと、これはどうでもいいことだけど、日本統治時代が背景の映画って、日本語が話せる同じ俳優さんが出ていることが多くて、お!またこの人!ってなることが多くてちょっと嬉しい。
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